2007年 05月 04日
パンテオンです。 ローマを駆け足で回った理由です。 そもそも、イタリアに行く事を決めたのもパンテオンを見たいからでした。 で、申し込んでツアーの日程をよくよく見たらパンテオンが入ってないΣ( ̄□ ̄;) そんな訳で添乗員さんに無理を言って途中でツアーから抜けさせて貰い 別行動を取った為忙しくなった訳です。不安も手伝ってか忙しさ倍増でした。 でも、見れて良かった…かのミケランジェロが「天使の業」と絶賛しただけあります。 建築の原点 パンテオン。 外観です。もはや遺跡です。でも、プロポーションが凄いです。 側面。ボロボロですがこのRの中が例の空間になるわけです。気持ちが高揚します。 列柱の下。基本的に石造です。1900年も前にコレを設計した人の脳の中身を見てみたいです。 メインの入口の横にあった小扉。小扉といっても全然小さくはないですが。 で、ドーン!天蓋から降り注ぐ光が神々しいです。内部は直径43mの円形の平面です。 そして高さも43mあります。で、上の孔が直径8.9m。 添乗員さんに現地の人に雨が降っていても雨が入らないって言われたけど、どうなってるの? って聞かれたんですが、ガラスでも入ってるんじゃないですか?って適当な返しをしてしまいました。 よく考えたら直径8.9mって、そんな大きなガラスある訳が無い… 種も仕掛けもありません。雨が降ればザーザー真ん中から降り注ぎます。 ただ、水処理はしっかりしてあって中には溜まらないようです。 床も水勾配なのか中心がむくんでいるので中をウロウロしすぎると平衡感覚を失いそうになります。 入口を中から見たところ。スケール感が分かります。 行った時は何もやっていませんでしたがミサとかをやってて賛美歌が歌われると 音の為の空間だと思うくらい感動するらしいです。石でドームで反響条件が揃い踏みです。 そんなパンテオンでした。 どこがそんなに凄いのと聞かれると感覚的な事になってしまうので難しいのですが、 建築はやっぱり光と影が織り成す物であり、その原型のような空間なのかと。 内部も、円という非常に強くシンプルな形の上に半球状のこれまた圧倒的に強い形状が重なり 崩しようの無いくらい強い建築。そこに天蓋から降り注がれ広がる光と同時に生まれる影。 全ての空間を構成する要素が単純化され要素そのものが剥き出しで表れてるような空間です。 内部空間は小宇宙にすら感じます。大宇宙の中の小宇宙。もはやコスモの世界です(´ー`)y-~~ 実は今回パンテオンを見れなかったら建築に縁が無いと思い建築(いわゆる建築家の方向)を辞めようかな~… 位に思ってました(もっとも口外した訳でなく一人で思っていただけなのでいい加減な物ですが^^;) 何にせよ、無事見れて一人相当はしゃいで来たので、こっちの路線で頑張ってみようかと思います(´▽`)
by soul_summit
| 2007-05-04 18:52
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